ボトックスは、ボツリヌス菌が産生するA型ボツリヌストキシンを有効成分とする製剤です。ボトックス注射には、神経と筋肉の接合部に作用して筋肉の動きを抑える作用があります。
お顔の表情筋の収縮を抑えることで、表情じわを改善する効果があります。また、皮膚の浅い部分に少量ずつ注入していくことで小じわを緩める効果や、汗を出す汗腺の働きをブロックすることで多汗症を改善する効果があります。
当院では厚生労働省に認可されたアラガン社製のボトックスビスタと、韓国のKFDA(食品医薬品安全庁)から承認を受けているメディトックス社製のイノトックスを取り扱っております。
当院のボトックス治療のこだわり
ボトックス注射によって表情じわは改善されますが、無表情にならないように、笑った時などの自然な表情が維持されるように調節しています。
表情の作り方には個人差があり、同じ患者様においても表情の左右差があります。また、ボトックス注射に対する反応にも個人差があります。そのため、初回のボトックス注射では完全な効果の予測が難しいと考えております。当院では、注射後の経過観察の際に効果が不十分な部位に追加注射を行っております。また、注射の効果や経過を詳細に記録し、次回以降の注射で最適な効果が出るようにフィードバックを行っております。
効果の持続期間について
注射後数日から効果が現れ始め、通常約4〜6ヶ月ほど効果が持続します。定期的に注射を継続していただくことにより、表情じわを作る筋肉が萎縮し効果の持続時間が長くなります。
表情じわの治療においては、30代~40代頃のしわがまだ定着していない時期からの施術をお勧めしています。
エラボトックス
エラボトックスは、エラの原因である咬筋にボトックスを注射し咬筋の収縮を抑える施術です。収縮しなくなった咬筋は徐々にやせていき、エラの張りが改善することで小顔効果があります。
食いしばり・歯ぎしりによる歯への負担の軽減や、歯を強く嚙むことによって引き起こされる肩凝りや頭痛を改善する効果もあります。
エラボトックスでは、注射後7日ほどで筋肉の動きに違和感が出始めます。その後1ヶ月程度で、筋肉が萎縮し始め小顔効果を実感できるようになります。
マイクロボトックス
マイクロボトックスは、筋肉本体の麻痺作用を狙うのではなく、皮膚の浅い部分に細かく注入する方法で、以下のような効果があります。
- フェイスラインのリフトアップ効果
- 目元のちりめんジワの改善効果
- 口元の小じわを緩める効果
- 首の縦じわの改善効果
- 皮脂の分泌を抑える効果
- 毛穴を目立たなくする効果
多汗症治療(わき、手のひら、おでこ)
多汗症に対するボトックス注射も行っております。
ボトックスを注射することで、交感神経の汗腺への情報伝達をブロックし、発汗を抑制します。
わきの多汗症、手のひらの多汗症、おでこの多汗症に効果があります。