二重まぶたについて② 二重の手術で気をつけること|水上形成外科 美容クリニック|浜松市の形成外科、美容外科、美容皮膚科、皮膚科

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医療コラム

二重まぶたについて② 二重の手術で気をつけること|水上形成外科 美容クリニック|浜松市の形成外科、美容外科、美容皮膚科、皮膚科

パッチリとした魅力的な二重にしたいと希望されている方は多いと思います。
では、日本人において、パッチリとして魅力的な二重にするためにはどのようなことに気を付けたらよいでしょうか?

 

二重の幅は広すぎる必要はない

  • 「二重の線」と「重瞼線」の違いについて

患者様が二重の幅という時、まぶたを開いた時の「二重の線」と「睫毛」との距離のことを言っていると思います。
この「二重の線」は、切開したり糸で固定したりして作成した「重瞼線」とは別です。
作成した「重瞼線」より頭側の皮膚が垂れさがり折り返した部分が「二重の線」になります。

 

  • 重瞼線の位置の違いによる二重の見え方の違い

眉毛から睫毛までの皮膚の長さは一定なので、「重瞼線」を高い位置に作成すれば「二重の線」も高い位置にきて幅の広い二重になります。
逆に「重瞼線」を低い位置に作成すれば「二重の線」は低い位置に来るので、幅の狭い二重になります。

高い位置に「重瞼線」を作ると二重の幅は広くなりますが、「重瞼線」から睫毛までの皮膚や皮下組織、眼輪筋が多くなり、たるんでしまったり、厚ぼったく見えていわゆるハム目のようになったり、眠たくみえるようになったりしてしまいます。
ハム目とは、「二重の線」から睫毛までの皮膚がぷっくり膨らんで見える状態です。

まぶたの皮膚は睫毛側から眉毛側に向かうにつれて厚くなるので、もともとまぶたの皮膚の厚い方ですと「重瞼線」から下の皮膚だけでなく、重瞼線より上の厚い皮膚もしなやかに折り返らずにぷっくりしてさらに不自然に見えてしまいます。

厚い羽毛布団を畳んだ状態と、薄い夏用掛布団を畳んだ状態をイメージするとわかりやすいかもしれません。

つまり、二重の幅を広くするだけではパッチリとした魅力的な二重まぶたにすることはできません。

逆に低い位置に「重瞼線」を作成すると幅の狭い二重になります。
幅の狭い二重は自然に見えやすいですが、あまり狭すぎると二重の線が隠れて見えなくなってしまいます。

この重瞼線は瞼縁から7~10mmで設定することが多いです。
手術前に7〜10mmの間で重瞼線を作成した場合のシミュレーションを行い、希望する幅を決定していきます。

また、この7~10mmで設定した「重瞼線」で二重を作成して二重の幅が狭くなるようであれば皮膚の切除が必要になることもあります。
ただし、皮膚の余りが多いからといって重瞼切開の部位で皮膚をたくさん切除しすぎると眉毛側の厚い皮膚が二重の線の上にきて不自然に見えてしまうこともありますので、必要に応じて皮膚切除は眉毛の下で行う(眉下切開)方が良い場合もあります。

 

睫毛の生え際が見える

睫毛の生え際が見えることはとても重要で、生え際がしっかり見えると、それほど広い二重でなくても目力のあるくっきりした瞼に見えますし、アイメイクも映えます。

重瞼線をあまり高い位置に作成すると重瞼線から睫毛までの皮膚がダブついて睫毛にかかり、まつ毛の生え際が見えなくなってしまいます。

上の図では、二重の幅はほぼ同じで、睫毛の生え際を見える場合と見えない場合の比較をしています。

睫毛の生え際が見えないといわゆるハム目の状態になってしまいます。

睫毛の生え際のことを考えても二重の幅は控えめがよいでしょう。

また、睫毛の向きも重要で、開瞼した際に緩やかに上向きにカールしている必要があります。

 

瞼がしっかり開いている(眼瞼下垂がない)

どれだけ二重が綺麗でもまぶたがしっかり開いていないと眠たく見えてしまいます。

また眼瞼下垂があると眉毛を持ち上げて視界を保とうとするので、眉毛からまつ毛までの距離が長くなり、おでこにもシワがよって老けて見えてしまいます。

まぶたがしっかり開いていない場合、眼瞼下垂の手術(腱膜の固定)が必要になります。

 

希望に応じて調節すること

ここまでは二重手術を行う際に必ず注意しなければいけないポイントだと思います。
これらのポイントを確実に達成しつつ、患者様の希望に応じて以下の点を調整していくことになります。

 

  • 二重の形

 

大きく末広二重、平行二重の2つに分けられます。その中間のMix型二重もあります。

日本人は末広型の二重の方が多く、重瞼術でも末広型は自然に見えやすいです。

蒙古ひだが強い方が平行型の二重にすると、蒙古襞の上に重瞼線が来てしまい、場合によっては不自然に見えてしまうことがあります。蒙古ひだがある場合は、目頭切開術を併用すると平行型の二重にすることができます。

  • 瞼のアーチの形状

まぶたを開いた際のまぶたのアーチのピークを内側、外側にずらすことで印象を変えることができます。

内ピークは優しい印象になりやすいです。

外ピークでは釣り目のようなややきつい印象になることが多いです。

アーチのピークの調節は挙筋腱膜の固定が必要になるため、切開式重瞼術が必要になります。

 

まとめ

まぶたがしっかり開いていて、睫毛の生え際が見えていることで、二重の幅が控えめでもぱっちりとした二重瞼にすることができます。
これらの要素を考慮して手術を行うことで、魅力的かつ希望にあった二重を作ることができると考えています。
静岡県、浜松市で二重手術を考えている方は是非ご相談ください。